ギンヤンマ Anax parthenope の生態や採集時のポイントを紹介【初心者編】

ヤンマ先生
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初投稿!今回は、みんな大好き「ギンヤンマ」を紹介するよ!

ギンヤンマとは

トンボのことをよく知らなくても「名前は聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
ギンヤンマはトンボ目ヤンマ科の一種で、ヤンマ科の中では最も代表的なトンボです。
日本では全国各地に分布しており、よく見られる一種です。

トンボの種類の中でも比較的大きく、とても速く飛ぶので、
子供の頃に必死に追いかけて捕まえた時の記憶が皆さんの思い出に残っているのではないでしょうか。

オスとメスの違い

ギンヤンマのオス♂(左)とメス♀(右)の違い

オスとメスは胸と腹の境界部分の色が違っています。
オスは水色で、メスは黄緑色になっています。
また、どのヤンマ科にも言えることですが、オスには副性器という生殖器を持っているので、上の写真のようにメスに比べて少し角ばっています。オスとメスのそれぞれの色の違いを覚えていなくても形で分かるので、見分け方としては副性器を見て区別するほうがおすすめです。

ギンヤンマのギンは銀色のギンを指しており、♂♀それぞれの腹の裏側が銀色であったため、この名前が付いたと言われています。

水色に気がとられて、なんで銀ヤンマなのかと思った方は多いのではないでしょうか(^^;

分布地域

日本では全国各地に分布していますが、基亜種は日本を含む東アジア、インド、カザフスタンまで分布しています。

生態

成虫期(トンボ)

本州では5月頃から10月頃まで長い期間で見ることができます(八重山諸島では一年中見られます)。
ギンヤンマのオスは午前中から昼過ぎにかけて、池、空き地、河川などで縄張り飛翔をしていることが多いです。

ヤンマ先生
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縄張り飛翔とは、

産卵するのに良さそうな場所を雄が陣取ってパトロールすることだ。雌が近づけばアピールして交尾しようとするんだけど、他の雄が近づくとこれを追い払っちゃうんだ!

基本的に止まって休憩することが少ないですが、暑い日中は木やヨシなどの水生植物に止まって休憩している姿が見られます(↓写真)。

幼虫期(ヤゴ)

幼虫期間は2~8か月程度で、1年1世代~多世代にわたります。
つまり、1年で1回~数回発生するということです。冬も幼虫で越冬するため、通年で見られます。

基本的には淡水の池や沼に生息していますが、河川における止水域(水流がない取り残された場所)などでも見られます。水の中の水生植物や沈水植物などにしがみついていることが多いです。
ヤゴを採集する場合は、魚採り用の網を購入し、水生植物の下部からガサガサと掬い取るように網を動かしましょう。

採集時のポイント

時間帯と場所

午前10時頃~夕方17時頃までは、縄張り飛翔をしていますので、飛んでいるコースを覚えて待ち構えて網を振りぬきましょう。

また、ギンヤンマは黄昏飛翔性(たそがれひしょうせい)を持っているので、夕方日の入り前後にも飛翔することが多いです。

8月頃の早朝や夕方に池を訪れると、大量のギンヤンマ乱舞が見られるかもしれません。上手くいけば、取り放題です。

黄昏飛翔で乱舞するギンヤンマ
ヤンマ先生
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黄昏飛翔(たそがれひしょう)とは

日の出日の入り前後(黄昏時)暗い時間帯に発生するエサを食べるために飛ぶ摂食飛翔のことだ!ヤンマ科はこの黄昏飛翔性を持っている種類が多いので早朝や夕方も採集のねらい目になる!

備考

ギンヤンマは探してみると本当に近くにいます。是非探してみてください。
ギンヤンマはトンボを採る練習台として最適です。
ギンヤンマを採れたらトンボ採集も一人前です!

参考になればうれしいです。

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